労働政策 2017 3 5

2017年3月4日の産経ニュース電子版には、このような記事がありました。

トランプ氏の「目玉政策」を待ちわびる労働者たち

 マンハッタンから北西に向かって、車で走ること4時間。
人口1万人余の地方都市、ニューヨーク州エンディコット市に住む、
歴史研究家のテッド・ワーナーさんは、報道番組にくぎ付けとなる日々を送っている。
(中略)
 ワーナーさんが新政権に期待するのは、
労働者など中間層をにらんだ経済対策だ。
「民主党が政権をとっていたら、理想論を振りかざすだけで何も決まりやしない」と吐き捨てた。
 ニューヨーク州は広い。
州には62もの郡がある。
 メディアによると、
大統領選では、民主党のクリントン候補が16、
共和党のトランプ氏が46の郡で勝利。
 ニューヨーク州としては、大都市を制したクリントン氏が勝ったが、
面積では、トランプ氏が3分の2を押さえた。
(引用、以上)
 「労働者に雇用を取り戻す」と主張するトランプ氏は、
日本方式の政党政策を実施するのかもしれません。
 太平洋戦争後、日本は、焼け野原から、
世界第2位の経済大国まで復興しましたが、
その時の政権は、自由民主党の長期政権と弱小野党という組み合わせでした。
 どうして、社会主義政党などのリベラル政党が、弱小になったかというと、
自由民主党が社会主義政策を実施していましたので、
リベラル政党の出る幕はなかったのです。
そういうわけで、野党は、「万年野党」のような存在でした。
 当時の自由民主党は、巨大政党でしたので、
党内に、リベラルな勢力もあれば、自由主義的な勢力もあったので、
国民から見れば、野党は必要なかったのかもしれません。

右と左 2017 2 4
 今日も、藤井厳喜氏の著作から興味深いところを取り上げましょう。
藤井氏によれば、今までの大統領選挙は、
共和党が勝っても民主党が勝っても、
グローバリズム主義者から見れば、安泰だったのです。
 何しろ、共和党はグローバリズムの右手、
民主党はグローバリズムの左手と言われているからです。
 そこへナショナリズムを掲げるトランプ氏が参入したから、
2016年のアメリカ大統領選挙は、大混乱になったのです。
 しかしながら、国民不在の「グローバリズム選挙」をするよりは、
国民を代表する候補者同士が競い合った方がよいのです。
 だから、トランプ氏とサンダース氏で戦った方が、
実りある大統領選挙になったでしょう。
 ところが、アメリカ在住の評論家である若林栄四氏によると、
サンダース氏を応援しようと思って、
民主党本部に入党の申請を提出しても、
何か月も経っても返事はなかったそうです。
 民主党本部は、
新しく入党を希望する有権者は、
人気のサンダース氏に投票したいために入党するとみなして、
意図的に、新しい党員の登録を止めたものと思われると書いています。
(FISCO 2017年春号から引用)
























































































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